すべての人々の中に、エンタテインメントがもっと身近に存在する社会。
私は、もしそんな世界が実現すれば、争いごとなど一つも起きないのではないかと、心から信じています。
エンタテインメントには、自分自身だけでなく、他者の心をも穏やかにし、平和へと導く力があります。その創造の過程には、喜びや葛藤、挑戦や成長といった“人生の縮図”が凝縮されています。だからこそ、人はエンタテインメントに触れたとき、自分の人生を重ね、他者を理解し、心が開かれていくのだと思います。
この文章を書いている今(2026年4月1日)も、世の中はますます混迷さを深めています。エンタメ市場の拡大を目指す私たちの事業を通して、わずかでもこの混迷に光明をもたらすお手伝いができれば、これほど幸せなことはありません。
当社はここ数年、メディア事業の強化に重点を置いてきました。創刊から20年、250号を超える歴史ある『カンフェティ』のさらなる進化はもちろん、複数のウェブ媒体やアプリの立ち上げ、SNSの強化など、一人でも多くの方にエンタテインメントの魅力を具体的に届けるための取り組みを加速させています。これからも、さらにアクセルを踏み込んでまいります。
創業から20年余りの間に、社会は想像を超えるスピードでデジタル化しました。一般的に考えれば、エンタテインメント、特にリアルな体験は縮小していてもおかしくない時代でした。しかし現実には、この20年で市場はむしろ数倍に拡大しています。
当時も私は「リアルは決してなくならない」と信じてはいましたが、同時に自分に言い聞かせていた部分も否定できません。デジタル化の波に押され、フィルム写真が退場を余儀なくされたように、リアルエンタテインメントも同じ道をたどるのではないかと考える人が、私の周りにも確かにいました。